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Singer 結-yuu の脳内告白


by swingyuu
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二人旅~君が君であるために~その6

バスの停留所の前に、いかにも時間つぶしていきなさいな。的なカフェがポツンとある。
だけど、野生化した二人は、もうとまらない。

辺りを散策して1時間半を潰すことにした。

浦内川の船着場の向こうに赤い橋が見える。(わかるかな?写真中央、真横に延びてる橋)

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この向こうが干潟になってる。
最初は川のほとりで、カニやら魚やら見てたんだけど
なかなか面白いものを発見。

砂の中からニョキっと出てる、これはいったいなんやろか?

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川のほとりをウロウロしていて気がついた!

↑のがこうなって

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こうなって

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こうなって

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・・・・

って事はよ・・・

マングローブじゃん!!

へ~~~~。マングローブってこんなんから、あんなんなるんや!(めっちゃアバウトな表現)って二人で大興奮。

ここで、息子、どうしても赤橋の向こうに見える干潟に渡りたい!!と言い出した。
私たちが今いる場所から、少し離れた、さも危険そうな場所に、沼地と沼地に挟まれた小さな水の流れがある。

その水の流れを飛び越えないと、干潟へは行けない。
無謀にも足を踏み出そうとする息子。

やめとき!って言いたいところだが、きっと男なら冒険するだろう。
そんな冒険を、私はさせてやった事があったかな?

こぶしぐらいの石を拾ってきて、

「この石をあの沼地に投げて、石がずっしり沈んだら、無理な」

そう言って、石を投げた。

ズ・・・

なんとも言えん音がして石は姿が見えぬほど土にめり込んだ。

息子の尋常じゃない目の輝きが私を駆り立てる。

「よっしゃ。靴と靴下脱ぎ。あたしが先にこの水の中に入るから、あたしに捕まって飛び込んでおいで。」

一緒に靴と靴下を脱ぎ、ズボンの裾を捲くりあげ、沼地を飛び越えて水へ入った。

そこから手を差し伸べ、息子を引っ張りこんだ。

ハゼや魚が足元を誘導してくれる。

そして反対側の沼地がどんなもんなのか・・・

片足を突っ込んだら、膝までハマって大慌て!

息子に引っこ抜いてもらって、お互いに引き合って、沼地を脱出。

無事に干潟にたどり着きました♪

まずは、川の水でジャブジャブと膝の泥をおとします。

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足をつつきにくる魚さん。
こんにちは^^

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あんなに苦労してやったきた干潟。
よくよく見たら、カニだらけ!!!

むやみに歩いちゃカニを踏み潰すはめに・・
何より、おびただしい数のカニ!
怖い(><)
えらいこっちゃ~~~~!!

で必死でカニから逃げる(笑
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また同じように、ひと苦労もふた苦労もかけて元いた場所に戻る。
キャッキャ、キャッキャと笑いながら。。。

川の側には無数の穴があいている。
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干潟にいたカニとはまた違うカニがいる。
片方の爪だけが異常に大きい シオマネキ というカニ。

息子は小さい頃から海の生物が大好きで、深海魚から両生類や爬虫類まで、図鑑を持っている。
中学生までの夢は 『漁師』

やたらに生物に詳しいのである。

バスが来るまでの間、時間を惜しむように、 シオマネキの撮影に夢中になる。

そんな息子を、心地よい疲れに酔いながら眺める至福の時間。
こんなに無邪気な表情をする息子を、今まで見たことがあったろうか・・・
胸の奥が愛しさで満たされていく。

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右に左にきょろきょろしながら、シオマネキのシャッターチャンスをうかがう。
(爪は時々出すのだけれど、少しでもこちらが動くと土の中の振動が伝わって隠れてしまう、非常に敏感な生き物)

「もう、バスくるよ~」

その声に、やむ終えず、砂ごと救い上げた写真がこれ(笑

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白いのが爪。
あんなに姿を見ようと粘ったのに、カニだけをすくい上げない息子の優しさに笑顔がもれる。

そしてまた、バスに1時間揺られて港へ向かう。

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バスの運転手さんが、「おしっこ」と言って、とまった場所。
素敵過ぎる(笑

港へついて、船が来るまで40分待ち。
海を眺めて息子と語らう。

男に見えたり、幼く見えたり。
とっても不思議な、それでいてやっぱり、今の時期しか味わえない貴重な時間でした。

干潟で泥まみれになって、追いかけあいしたあの時間は母の一生の宝物です。

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つづく・・・
by swingyuu | 2013-04-04 23:42 | 日常